電子決済アプリ、「モモ」「モカ」「ザロペイ」がシェア9割で市場圧倒
地場市場調査会社Cimigoの調査によると、ベトナムの電子決済市場では「モモ(Momo)」、「モカ(Moca)」、「ザロペイ(Zalo Pay)」の3つのeウォレット(電子財布)がハノイ市とホーチミン市で最もよく使用されており、あわせてシェア90%を占めています。
同調査は2大都市で2019年10-12月に、電子決済サービスを1つ以上利用した505人を対象に実施されました。

1日当たりの平均取引件数は1.6~2.2件、1件あたりの平均支出額は23万~27万4000VND(約1080~1300円)となっています。中でも1日当たりの平均取引件数はモカが2.2件で最も多く、モモが2件、ザロペイが1.6件と続きます。
一方、1日当たりの平均支出額が最も大きいのはモモの52万VND(約2440円)で、以下、モカの50万6000VND(約2400円)、ザロペイの44万1600VND(約2070円)の順となっています。
電子決済アプリは、携帯電話料金や定期支払いの決済、送金、フードデリバリー、配車サービスに多く利用されています。モモとザロペイは携帯電話料金の支払いの利用が最も多く、モカは配車サービスが多くなっています。
利用者の満足度に影響する要素については、モモとモカは「決済時のエラーが少ない」、ザロペイは「使いやすい」となっています。
Cimigoによると、電子決済市場は需要が急増しているため、市場の開発余地は大きいと評価されています。
杉山弘幸
HUTECH国際教育学院