15~19年の兵器輸入量、ベトナムは世界12位

 スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が発表した2015年~2019年の5年間における世界の兵器取引量に関する報告書によると、同期間にベトナムが輸入した兵器の量は2010年~2014年の5年間に比べて▲9.3%減少した。ベトナムは世界の輸入量全体の2.2%を占め、輸入シェアで世界12位となりました。

 2015年~2019年におけるベトナムの主要な輸入先はロシアで、ベトナムの輸入量全体の74%を占めました。このほかの輸入先は、◇イスラエル:ベトナム全体の12%、◇ベラルーシ:同4.9%です。

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 また、ベトナムに兵器を輸出している国の対ベトナム輸出量は、◇ベラルーシ:ベラルーシ全体の31%、◇イスラエル:イスラエル全体の8.5%で、ベトナムはベラルーシにとって最大の輸出先、またイスラエルにとって3番目に大きな輸出先となっています。

 輸入量が最も多かったのはサウジアラビアで、2010年~2014年比2.3倍となり、世界の輸入量全体の12%を占めました。続いて、◇2位:インド(世界全体の9.2%)、◇3位:エジプト(同5.8%)、◇4位:オーストラリア(同4.9%)、◇5位:中国(同4.3%)などの順です。

 一方、輸出量が最も多かったのは米国で、2010年~2014年比+23%増、世界の輸出量全体の36%を占めました。このほかの輸出量は、◇2位:ロシア(世界全体の21%)、◇3位:フランス(同7.9%)、◇4位:ドイツ(同5.8%)、◇5位:中国(同5.5%)などの順となっています。

 SIPRIは毎年、変動幅の大きい単年ではなく直近5年間の兵器取引量を発表しています。


杉山弘幸

HUTECH国際教育学院

 
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