ベトナム産ライチ生果実の日本への初輸出、コロナ禍で黄信号

ベトナムは5月にライチの生果実を日本に初めて輸出する計画でしたが、実行に黄信号が灯っています。日本の農林水産省が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で植物防疫の専門家をベトナムに派遣することが困難になり、輸出用ライチの消毒システムを実地検査できないと伝えてきたためです。

 商工省は、ライチの輸出を予定していた東北部地方バクザン省と北部紅河デルタ地方ハイズオン省の商工局に連絡するとともに、対策に動いています。日本側には専門家派遣に代わる策を探るよう要請し、例としてベトナムの独立鑑定組織に一時的に検査業務を委任するか、ベトナムの農業農村開発省と協力して遠隔検査を実施するといった案を挙げています。

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 バクザン省は日本にライチを輸出するため、省内の生産地19か所(面積103ha、生産量600t)を承認するよう日本側に求めていました。


杉山弘幸

HUTECH国際教育学院

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